5319443 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

らくがんの休日

らくがんの休日

アークザラッド1・2・3・4

★アークザラッド1 (PS) RPG

ストーリー ★★★★☆
システム  ★★★★☆
操作性   ★★☆☆☆
おすすめ度 ★★★★☆

アークザラッドの1は、2へ続くことが前提となっているゲームです。

主人公はアークという少年。精霊と契約し、その承認を受けた精霊の勇者です。
精霊の存在する世界、人間が文明を発達させつつある世界での話となります。
人間が利便だけを追い求め、環境への配慮を忘れたがゆえに精霊の力が弱まり、
そのために封印されていた闇の力が蘇ってしまい、その暗黒の力と戦う、という
現実社会への警告を多分に含んだストーリーです。
そのせいもあるのか、ストーリーは現実世界によくあるような理不尽な事件などが
かなりあって、すごく楽しいというわけにはいきません。

でも、キャラクターがすごくナイスです!
個人的には主人公のアークが傍若無人ぶりが好きです。
王様に対しても、全然へりくだらないし、言いたい放題だし。
そのアークと並んで、2では聖母と呼ばれる由緒正しい神官の娘ククルもイケてます。
ものすごい荒くれで、おまけに足が速いので、放っておくと経験値を洗いざらい持って
いってしまいます。
他のキャラクターも個性的。楽しいです。

RPGとしては、移動も戦闘もかなり特殊なので、慣れない内は操作が面倒かも。
更に、ストーリーとは別に自力で経験値稼ぎをしないと、戦闘で勝てなくなってきますので
育てるのが面倒だとキツいです。
でも話の基本となる部分なので、やるなら1から、ですね。


★アークザラッド2 (PS) RPG


ストーリー ★★★★☆
システム  ★★★★☆
操作性   ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★☆

アークザラッド1の続き、1と同じ世界観・同じ時代のストーリーです。
1の主人公アークと、2の主人公であるエルクという少年のダブル主人公で話が進み、
前半はエルク及びその仲間達だけを操作し、途中で1のキャラクター達と合流します。

操作が一般的なRPGとほとんど同じになりました。
町があって人々と会話して情報を得て、ダンジョンがあって、という感じ。
戦闘システムだけはアーク1のスタイルをそのまま継承しました。

面白いのはハンターの仕事。
エルクの職業がハンターという、いわゆる何でも屋なんですが、
ハンターギルドという組織が存在し、各町にあるギルド(の支店?)で
ハンターの仕事を請け負うことができます。
迷子の犬を探して欲しいなどの日常的な仕事から、モンスター退治まで各種の仕事がそろっていて
その仕事ぶりによって大成功・成功・失敗などの評価が変わります。
メインのストーリーとは関係なくて、まったくやらなくても構わないんですが、
レベルアップにもつながりますし、楽しいのでおすすめです。

唯一の難点は、ラスボス戦だけがそれまでのゲームバランスからすると異常に強くて、
非常識に時間がかかること。
1でロマンシングストーンを4つそろたデータをコンバートしていない場合は、
1~2時間は覚悟した方がいいかも。
私はロマンシングストーンを装備させた「ちょこ」という特殊キャラを使って、
それでも40分くらいかかりました。
ラスボス戦に至る道のりでのザコキャラを、楽に倒せる状態になってこれですから、ちょっとね。

そうまで苦労させといて、このエンディングか・・・・と思うと泣けます。
いや、まあこういうストーリー展開はあるだろうと思うし、好きな人は好きでしょうけど、
私は個人的に嫌いです。
それでもこのゲーム自体はとても好きですけどね。




★アークザラッド3 (PS) RPG

ストーリー ★★☆☆☆
システム  ★★★★☆
操作性   ★★★★☆
おすすめ度 ★★☆☆☆

アークザラッド2の4年後、という設定です。

主人公はアレクというハンターの少年。
特に選ばれた勇者とか運命の少年とかいうわけではなく、なんとなく巻き込まれた感の強い主人公です。
ひたすらハンターの仕事をしながら町を訪ね歩き、1&2のキャラ達と出会い、
最終的に暗黒の力と戦うことになる、というストーリーです。

個人的には、私は2への思い入れが深いので、3はあまり好きになれませんでした。
ハンターの仕事がメインになるせいか、2のように自分で選んで仕事しているというよりは
やらされてる感が強いし、仕事自体も退屈なものが多いし。

好きになれない1番大きな理由はストーリー。
2のエンディングがアレで、3はこのストーリー?と思いました。
詳しくは以下に。反転しておきますので、ネタバレOKな方だけどうぞ。

アーク2の最後(ラスボス戦後、ムービーに入ってから)。
主人公アークは暗黒の力を封印しようとしますが、そのために必要な聖櫃が破壊され、
封印することができなくなってしまいます。
このままでは世界が滅びてしまう、とアークとククルは勇者の剣を媒体とし、自らの命をもって
封印のための力とするのです。
シリーズ1&2を通しての主人公が、最後に死ぬってそんなのアリ!?
私としては結構な衝撃でした。
しかも、たった4年後の3で、命をかけて封印した暗黒の力はあっけなく蘇り、
これまた3の主人公達はいとも簡単に、代わりの聖櫃を作って、それで暗黒の力を封印するんですよ。
へ~、アークの時代よりはるか昔から、大切に守り、受け継がれてきた聖櫃って、
そんな簡単に作れちゃうんだあ。
しかも、精霊と契約したわけでもない、ただのハンターの一少年に。
それならアークは何のために死んだんだろう、とすごく納得がいきませんでした。
アーク3を作ったスタッフは、1&2の制作者やゲームをプレイした人達の気持ちに対する配慮に欠け、
たんに人気シリーズだから、その名前を使って適当にゲームを作ったとしか思えませんでした。
タイトルに『ARC THE LAD』を使い、その設定まで使うならば、前作に敬意を払って当然じゃない?
その程度の配慮のできないゲームスタッフも嫌いだし、このゲームそのものも嫌いです。





★アークザラッド4 精霊の黄昏 (PS2) RPG

ストーリー ★★★☆☆
システム  ★★★★☆
操作性   ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★☆

アークザラッド2の1000年後、という設定です。
前作までの歴史、精霊が存在する世界という設定を保ちつつ、新たな世界を作り上げた作品です。

精霊の存在は伝説となり、その特殊な力は精霊石にわずかに残されるのみ。
かつての科学力も失い、人々は精霊石を採掘して、その力を燃料として文明を存続させている。
また、人間と対立する勢力として魔族が存在し、魔族は精霊石を消費して魔力を使うことができる、
という世界です。

主人公はカーグ(人間)とダーク(魔族)の2人。
ストーリーの進行にともなって主人公がチェンジし、交互に操作する形式です。
対立する人間VS魔族の代表のような形で、運命の下に2人は出会い、感情をぶつけ合って成長していく、という
まあありがちと言えばそうですが、期待を裏切らないストーリー展開です。

難点を言えば、人間サイドの描かれ方が極端に偏っていて気持ち悪いこと。
たとえば、カーグはかつての城主の息子で、その母ともども村人に尊敬され、愛されて育った少年なんですが、
ある日彼の出生に関する重要な秘密が明らかになるんです。
すると村中で、全員、1人残らず「カーグは敵だ!その母も敵だ!」となって、
手に武器を持って迫るんですよ。
え~!? 驚く気持ちはわかるけど、今まで信頼して尊敬してきたその絆は?
誰か1人くらい、キライにならない人も存在しようよ。
そして、パーティーの1人が村人にカーグのことをわかってほしいと話して歩くと、
今度はほぼ全員(幸い1人は別だった)が「カーグ、オッケー♪」な状態に。
・・・なんかね、「新興宗教にダマされている何も考えない狂信者たち」という感じで、
ムチャクチャ気持ち悪かったです。
それに比べると、凶暴で残忍とされる魔族サイドの方が普通の感覚で、しかもフレンドリー。
もう少しバランスよくしても良かったんじゃないかなー、と思います。

プレイ中に楽しかったのは、地名とか伝承・博物館の展示物などに、1~3の香りが漂うこと。
1000年前とは言え、その世界の歴史ですからね。
大切にしてくれている、というのが伝わって嬉しかったです。

それとシリーズ通して1番評価できるのは、オープニング音楽。
アレンジは少しずつ変えてありますけど、基本の曲は1からずっと変えていないんです。
素晴らしい!
いい曲ですよ♪

3が好きになれなかった分、4は結構好き。
オススメです。







© Rakuten Group, Inc.